フレコンバックの生地やベルト、及び織もの主に織物を引っ張った際の破断する強度を評価するものです。 繊維製品は縫製工程や製品としての消費過程で、引張り、曲げ、圧縮、ねじりなどの種々の外力を受けます。 そのため、これらの力に対するある程度の抵抗力が必要となります。 この抵抗力を力学的に評価するのが物性試験です。
◆試験装置
島津製作所製 卓上型 AG-XDplus(20kN/50kN)
◆可能試験内容
フレコンバッグの生地、吊りベルト強度測定
◆基準
[生地]JIS Z 1651 2017 附属書JA引張速度:20cm/min つかみ間隔:15cm 試験片幅:5cm 試験室温度:23℃
[ベルト]JIS Z 1651 附属書JC 引張速度:10cm/min 標線間距離:20cm 試験片幅:全幅 ベルトチャック使用 試験室温度:23℃
耐候性試験の目的は、材料や製品の耐性と劣化の仕方を把握することです。フレコンバックは屋外に使用される時に自然環境のもとで、光(紫外線)、雨、熱 等の影響により劣化して行きます。専用の装置内で光の照射、降雨(水スプレー)、温湿度の制御等を行い、屋内外の条件を人工的に再現します。
◆試験装置
米国製 Q-Lab社 紫外線蛍光ランプ式促進耐候試験機 QUV
◆可能試験内容
紫外線照射、結露サイクルによる耐候性の評価、短波長紫外線照射による劣化促進試験、露光量・時間設定による加速試験
◆基準
JIS Z 1651 2017 附属書A A法(UVB法) UVB-313蛍光形UVランプ使用
-暴露状態-
ブラックパネル温度60±3℃で8時間
-消灯状態-
ブラックパネル温度50±3℃で4時間
(通常200時間耐候性試験の場合)1周期合計時間:12時間照射/合計時間:136時間/結露合計時間:64時間
暴露合計時間:200時間
試験室温度:23℃
フォークリフトやクレーンなどを用い、コンテナの繰り返し荷降しを想定した耐久性の確認試験です。
内容物を充填したフレコンバッグは、内容物の頂部に平らな圧縮版を設置し、吊り具によりつり上げ、負荷・除荷および休止を交互に繰り返します。
フレコンバッグの形状(丸型・角型)により繰り返し回数は定められていますが、その後、規定の最終荷重で更に1回試験を実施します。
試験後、フレコンバッグの損傷や内容物の漏えいについて確認します。
輸送及び保管時のコンテナ積み上げを想定した耐久性の確認試験です。
内容物を充填したフレコンバッグに、規定の試験荷重を圧縮試験機または積み上げ荷重によって負荷をかけます。
試験終了後、内容物の漏えいや、本体の側面や下面の劣化などを確認します。
フレコンバッグの荷降しなどで発生する軽度の衝撃を想定した耐久性の確認試験です。
内容物を充填し、既定の高さから水平面に1回落下させ、内容物の漏えいや、本体の側面や下面の劣化・破損の有無を確認します。