フレコンバッグには、ラミネートなし・外面ラミネート(外ラミ)・内面ラミネート(内ラミ)の3つの代表的な生地仕様があります。
結論から言うと、通気性とコストを重視する場合はラミネートなし、粉漏れや防湿への対策にはラミネート品、内容物がPPクロスの織り目に入り込むことを抑えたい場合は内面ラミネートが候補となります。
ただし、内ラミが外ラミよりすべての性能で優れているわけではありません。内容物や使用方法に合わせて選ぶことが大切です。
1.フレコンバッグのラミネート加工とは?
フレコンバッグの本体には、主にPP(ポリプロピレン)製の織布が使用されています。
PPクロスは織物であるため、生地には細かな隙間があります。
ラミネート加工とは、このPPクロス表面に樹脂を薄くコーティングし、織り目を覆う加工方法です。
主な目的は次の通りです。
生地の織り目からの粉漏れを抑える
外部からの水分の侵入を軽減する
内容物の保護性能を高める
用途に応じて生地表面の性質を変える
なお、コーティング樹脂の材質や厚みは製品によって異なります。
2.ラミネートなしの特徴と用途
ラミネートなしは、PPクロスの表面に樹脂膜を設けていない一般的な仕様です。
メリット
通気性がある
生地が比較的柔らかい
製造コストを抑えやすい
粒状物や廃材など幅広い用途に対応できる
注意点
細かな粉体を入れる場合、PPクロスの織り目や縫製部分から粉が漏れる可能性があります。また、防湿性を求める用途には不向きな場合があります。
主な用途例
樹脂ペレット、廃プラスチック、木材チップ、金属スクラップ、比較的大きな粒状物など。
3.外面ラミネート(外ラミ)とは?
外面ラミネートは、PPクロスの外側にコーティング層を設けた仕様です。
生地の構造は次のようになります。
内容物 → PPクロス → ラミネート層 → 外気
主な特徴は、PPクロスの外側で織り目を覆うことです。
メリット
生地の織り目からの粉漏れを抑えやすい
外部からの水分の侵入を抑制できる
ラミネート樹脂が内容物側に直接露出しにくい
注意点
内容物はPPクロスに直接接触します。
そのため、非常に細かい粉体の場合、粉が織り目に入り込むことがあります。
粉が織り目に残ると、袋の外観が汚れて見える場合もあります。
外面ラミネートは、粉漏れ対策を行いながら、内容物とコーティング樹脂との直接接触を避けたい場合などに検討されます。
4.内面ラミネート(内ラミ)とは?
内面ラミネートは、PPクロスの内側にコーティング層を設けた仕様です。
生地の構造は次のようになります。
内容物 → ラミネート層 → PPクロス → 外気
内容物がPPクロスの織り目に直接入り込みにくいことが特徴です。
メリット
微粉体が生地の織り目に入り込みにくい
袋外面への粉の染み出しを抑えやすい
内容物とPPクロスの直接接触を減らせる
内容物によっては排出時の滑りが改善する場合がある
注意点
内面のラミネート樹脂が内容物と接触するため、樹脂の適合性や剥離、異物混入などへの配慮が必要です。
特に食品原料では、内面ラミネートだから自動的に食品用途へ適合するわけではありません。接触材質や製造管理条件の確認が必要です。
5.内ラミ・外ラミ・ラミネートなしの比較表
| 比較項目 | なし | 外ラミ | 内ラミ |
|---|---|---|---|
| 加工位置 | なし | 外側 | 内側 |
| 通気性 | 高い | 低い | 低い |
| 織り目からの粉漏れ対策 | 弱い | 可能 | 可能 |
| 防湿性 | 比較的低い | 向上 | 向上 |
| 内容物とPPクロスの接触 | あり | あり | 少ない |
| 粉体の織り目への入り込み | 起こりやすい | 起こり得る | 抑えやすい |
| 価格 | 比較的低い | 仕様次第 | 仕様次第 |
| 適した用途例 | 粒状物・廃材 | 粉体・細粒物 | 微粉体・衛生管理重視 |
※実際の性能は、ラミネート層の厚み、生地構造、縫製方法、内容物などによって変わります。
6.内ラミと外ラミ、どちらを選ぶべき?
どちらが優れているかではなく、何を優先するかで判断します。
外面ラミネートを検討するケース
ラミネート樹脂との直接接触を避けたい
生地の織り目からの粉漏れを抑えたい
一般的な粉体や細粒物を充填する
内面ラミネートを検討するケース
微粉体を充填する
内容物が織り目に入り込むことを抑えたい
袋の外観や内部の清潔性を重視する
内容物の排出性を改善したい
実際には、内容物の粒径や流動性、必要な防湿性能によって判断が変わります。
7.ラミネート加工すれば完全防水になりますか?
いいえ。ラミネート加工だけでは完全防水にはなりません。
袋本体には縫製部分や針穴、吊りベルトの取付部分、投入口、排出口などがあります。
生地そのものの水分透過を抑えられても、これらの部分から水分が侵入する可能性があります。
高い防湿性や密閉性が必要な場合は、PE内袋や特殊縫製、開口部の密閉方法まで含めて設計する必要があります。
8.粉漏れが発生する原因は?
フレコンバッグの粉漏れには、大きく分けて次の原因があります。
PPクロスの織り目からの漏れ
縫製部分・針穴からの漏れ
投入口・排出口からの漏れ
内容物の粒径や充填圧力との不適合
ラミネートで生地の織り目を覆っても、縫製部分から漏れてしまう場合があります。
そのため、粉漏れの原因を確認したうえで、内袋の追加や縫製方法の変更を検討することが重要です。

9.よくある質問(FAQ)
Q.ラミネートなしでも粉体を入れられますか?
粒径や使用条件によっては可能ですが、微粉体では粉漏れが発生する可能性があります。
Q.内面ラミネートなら内袋は不要ですか?
用途によります。内面ラミネートだけで対応できる場合もありますが、より高い防湿性や内容物保護が必要であれば内袋も検討します。
Q.外面ラミネートと内面ラミネートで価格は違いますか?
生地スペック、フレコンのサイズ、厚み、製造数量によって異なるため、一概には言えません。
Q.食品用フレコンには内面ラミネートが必要ですか?
必須とは限りません。食品に接触する材料の適合性、製造環境、異物混入対策などを含めて選定する必要があります。
Q.オーダーメイドでラミネート仕様を指定できますか?
はい。用途に合わせて、内面・外面ラミネート、生地仕様、内袋、投入口、排出口などの設計が可能です。
10.EBO産業のフレコンバッグ提案
EBO産業株式会社では、既製品の販売だけでなく、中国の製造工場と連携したオーダーメイドフレコンの製作にも対応しております。
お問い合わせの際には、次の情報をお知らせいただくと、仕様検討がスムーズになります。
内容物の種類
粉体の粒径や性質
1袋あたりの充填重量
使用環境と保管期間
現在発生している問題
必要数量
「粉が漏れる」「今の袋は本当にラミネートが必要なのか」「外ラミから内ラミへ変更したい」などのご相談にも対応いたします。
必要な品質を確保しながら、無駄な仕様やコストを減らすことを大切にしております。
フレコンのことなら、EBO産業に聞けばええやん。
資材調達を、もっと自由に。
EBO産業株式会社
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